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最初の[絵]を描く人が必要、の巻

9月 8th, 2012 Posted in すすめ!の学問

miya氏と呑みました。場所は御近所のシャンティンさん。
氏とは、先月も調布スカイビアガーデン(菊屋さん)で暑気払いビールを呑んだけれど
今回はちょっとした野暮用的な打合せもあって、の緊急世情四方山談議。
いつものことだけど楽しいですよ。この人と話をするのは。
難解な四方山話は生ビールを最高に美味しくする最高級の肴です。

あれこれ色々話はしたけれど、中でも双方が話題にしたのが
①何かをしたい
って言う人はそれが政治の場であれ、企業であれ、何となく(感覚的に)少ないね、ってこと。
(氏と私とでは普段接する人、というのは仕事柄もあってかなり違うはずなんだけど
偶然にもそういう風に思えるのですね)

これは裏返すと
②何かをしたくない、避けたい
という人が目的レスに(わりと自然に)集まってしまってて実はけっこうな割合に達してるんじゃない?
という一つの勝手な見方に辿り着くのです。
ちなみにこれらの無自覚的に「したくない」側の人というのは
③何もしたくない、
という人とはまたちょっと種類が違っていて何だか興味深い。

で、何かを積極的に「したくない」という意志をもった②の人っていうのは、例えばだけど
・就職はしたい。でも仕事はしたくない・・・
(いや、言われたことくらいは引き受けるけど責任が伴うことは何としても避けたい)

というような、そういうバランスで成り立っているのではないか、というこれまた一つの見方。
というか就職自体が目的で、そこが達成されればもう何もなし、みたいなね。
皮肉なことに昨今の政治家さんの就活化なんかは私にはそういう風に映ります。
例えば、積極的に何かをすることには手を挙げないけど、何かをしないという方向になら
共感や仲間意識なんかなくても消極的に集まれてしまう、という・・・
(何となく国会ってそう見えちゃうんだけど所詮は素人目線か?
だとしたら解散の気配が漂い始めるとなぜに途端に活発に「綺麗事」を言い始める?)

とは言え②が悪いなんて単純には思ってなくて、
そいいうのを生み出す何だか不思議な背景もあるだろうと。
例えばそれがやっぱり就職活動とか!?

何もない人(仕事をこれから初めてしようとする人)
に、不気味なまでに「未来予想」みたいなことを言わせたがる風潮。
企業だってそんなこたぁ当然にわかっていて、良い意味で
「貴方はこれからの人だからね。だから今の時点であれがない、とか、これがある、とか
頑張って殊更強調しないくていいのよ」
くらいの理解はあるわけです。

「御社への志望動機は云々・・・」というセリフがどんだけ矛盾を抱えているのか
実際に見てから言えること、触れてから考えられること、そういうことは実社会には山ほどあって
(というか、世の中はそういうことに包まれてるから味わい深い!?)
良くも悪くも、自分をどんどん裏切っていってくれる
(自身想像すらしなかった自分の素晴らしいポテンシャルが開花したり)
とかとか・・・

話はますます漂流しつつ。
とは言え一方で、そりゃ面倒くさいことが多いからねー。世の中。
というか、世の中を生きてる実感度合いって
面倒くささのバリエーションや頻度、または面倒というプロセスを潜り抜けた先にある
結果の大小等等、
そういうことと比例してんじゃないの?というのが再び私見。
避けたらきちんとそいつが追いかけてくるんだよ、ってことを
人は経験的に知っていくはずなんだけど、どうもそこを「逃げ切り」に入ろうと必死になって
結果、その逃げ切り態勢の維持そのものがまた新たな「面倒くささ」を醸成していくという
まぁ何だかよくわからんが、そんな感じで②的人々が多いね、って話。

テレビで誰かが解説していて思わず笑ったんだけど
「消費税増税法案に賛成した(昨日までの)「俺」」
を、
「問責決議に賛成した(今日からの)「俺」」

許すことができない、と彼(「俺」)は言ってるのですね。

みたいな話。(「俺」とは某野党の党首さん)
これまた味わい深い話です。

まぁそれはともかく、もちろん人生なんて人それぞれで
何を避けるか、何から逃げるか、何を引き受けないか・・・
そんなのはとにかく勝手ですからね。
そもそもが私自身もがそうだったりするし。
(ちなみに私は①と②を[接続】していきたいと思う変な奴です)

だけどついて回る面倒くささは経験的にわかってるつもりなので
「お、こいつを今避けると、いつかまるで違う姿(もっと厄介)になって俺に取り付いてくるな」
って思えることもあります。
だからそういう時は「ふぅ・・・」と溜息つきつつ、何とかやっておく。
(そうするとそれ片付けた後のゴルフもビールも至福化する)

話は戻って
①何かをしたい
という人。
まぁ余計なお世話だろって思えちゃうこともあったりするけど
(それすら、受け手のその時の状況で受け止め方は如何様にも変りますが)
基本的には、ある一定の割合で必要だなって思います。
というか、そういう種類の人がそれなりに生きててくれないといろんなものが死滅するね。
と確信的に思うのだ。
(お節介だけが守れる大切な領域を、あまりに簡単に削ぎ落とし過ぎたのだね、きっと)

既にある「絵」に、赤だ黒だと、いやいや右だ左だと、何の何の上だ下だと、
まぁ色々言ってひたすら上書きばかりしたがる人は驚くほどたくさんいるんだけど
・・・それすらまだ意見を言うだけマシで、
さっきまで赤だと言ってたやつが誰かに「黒だ」と言われて
「じゃあ黒で」って直ぐ様言い改められるのが②的な人の特徴・・・
何も書かれてないサラの紙に、○でも×でもドラえもんでも何でもいいけど
「最初に何か描くこと」って大事だよなー
とか何とか言ってたら生ビールは7杯目にさしかかっていたような気がする。
miya氏。これからもこの満面の(チャーミングな?)笑顔のままで

どーか最初の[絵]を描くべく頑張って下さいませ。

追伸
[シャンティン]さんはイタリアンのお店。どれも美味しいです。
miya氏も私もおよそ食通などとは言えないけれど
でも黙々と、ばくばく次から次へと食べ進めていたのだから
やっぱり素直に美味しかった、ということですね。
どーも御馳走様でした。

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