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ほくりく 2nd


呑気にブログを書いたその翌日(かその翌日)。
福井を中心にとんでもない大雪。大寒波。いやはや。
訪れてからまもなくのことでもあり、かなりショックでした。
ただただお見舞申し上げる次第です。

そんな「ほくりく」の続き。

夕食はどこにしよう・・としばし思案。
てなことは歩き疲れた私には皆無で、もうそこらへんでいいよね。と安易。
幸いホテルはポルテ金沢という飲食店やらショップやらオフィスやら、
もろもろ複合商業施設のビルと隣り合わせておりまして、
地下街の居酒屋のどっかでいいか、と目処はつけておりました。

チェックイン後に部屋まで荷物を運んでくれたポーターさん。
「隣のポルテって何軒か飲食店があるけど、あなたの好みでかまわないからお勧めを教えてよ」
などとまことに不躾な質問。
けれど、こういったことはそこら辺の方に聞くのが間違いなく、
当り外れも少ないから聞くだけは聞いてみるのです。
するとポーターさん。しばし思案顔で
「はぁ・・あくまで私の好みになりますけど。」
「はい。」
「八兆屋さんは好きですね」
「ほぉ。はっちょうやさん?」
「ええ、あくまでわたしの好みになりますけど・・」
「いいの、いいの。まったくあなたの好みでいいのだよ。ありがとう!」
といった次第で混み合う前にと、さっさとそのお店を訪ねた次第。

八兆屋金沢駅前店さん。

兎にも角にも。何はなくとも生。

美味いわー。マジで。

こちらは

豚バラ肉の柔らか煮とマスカルポーネチーズのオーブン焼き。

やっぱ金沢と言えば治部煮でしょ。(ホントか)

金沢の郷土料理だそうです(全然わかってないけど)。
お味はやや甘目。

他にもあれこれ食べたけど、中でも「二十品目のサラダ」は美味しかった。
野菜がどれも甘くてシャッキシャキ。ドレッシングが大変美味しゅうございました。
そしてそして、今回もっとも感動したのが「能登産豚とキャベツの炒めそば」。
もっとも期待してなかったのだが(?)もっとも美味かったです。マジで。
機会があればまた食べたいわ。

と、そんなこんなでにわかに酔っ払った手動さん。ふと気がつけば店内は超満員。
ほんじゃ帰りますか、と席を立って会計へ。
「そう言えば、そこの日航ホテルに泊ってんだけどさ。。」
と係の女性に会計の合間に話しかけてみたりして。
「ああ、そうなんですか。あ、お部屋のカードキーを見せていただけたら割引できますよ」
って。
「え?あぁ、そうなの。。」
そそくさカードキーを見せたら10%引きとかになっちゃって思いがけず感動。
(ポーターから聞いてねーけどなー、とか思いながら)
「いや、それはそれでありがたいんだけど。実はホテルの従業員さんにお勧めの店はどこ?
って聞いたらここがいいって言うから」
「あらー、そうだったんですねー。ありがとうござますー。」
てな調子でお店をあとにした次第。
翌日は雪の予報。ほんとかよ。とか思いつつ部屋に帰ってばたんきゅー。

翌日。
ホントでした。雪。

前日とはまるで別世界。
吹雪。あーあ。まぁね。ほくりくだし。

外に出たらこんな感じ。

ホテル前から駅前方面を向いてる感じ。
道路はぐちゃぐちゃ。気温はそれなりに高くてベタ雪。

まーしゃーない。
荷物をホテルのフロントに預けて、この日はひがし茶屋街へ。

晴れました。観光客でにぎわっておりました。
茶屋街の一角には、ふと気になる看板・・

「きむら」さん。なんの「きむら」さん?
あとで調べたら昔ながらの駄菓子&日用雑貨屋さん?なんだそうです。

その後は道路を渡って浅野川沿いに。



浅野川大橋。



浅野川沿いに主計町(かずえまち)の茶屋街。



コーヒーでも。と主計町をうろうろ。



何やらいい眺めです。

てな感じでうろうろして、再びホテルへ引き返します。

荷物をフロントで引取ったら、前日のポーターさんにばったり。
「おお、昨日行きましたよ。八兆屋さん。美味しかった。ありがとうね!」
そしたらポーターさんもにっこりとして「それは良かったです」。
「ところで、ここに泊ってるって言ったらカードキー見せてくれたら割引になるって。
それで割引もしてもらったよ。あなたはそのこと知ってたの?」
ポーターさん、きょとんとして「え?そうなんですか・・。いや私は知りませんけど」
「おお、そうなんだ。そうか、そりゃそうだ。あなたは宿泊客としてあの店には行かないだろうから」
はっはっは。とお互い笑って別れました。
ささやかながら、こういうのも旅のいい思い出ですな。

そんなこんなで金沢はおしまい。あれ?次はどこに行くんだっけ!?

てなわけで、再び金沢駅から新幹線に乗りまして。
来たときは最速の「かがやき」ってやつだったけど今度は各駅に停まるやつ(「はくたか?」)。

降り立ったのは黒部宇奈月温泉駅。Yeah!
よくわかってないバカ手動は
「もしや『黒部の太陽』のあの黒部か!?」などと間抜け質問を発したりして。
(でも基本的にそれでいいのだ)
新幹線の駅舎のすぐ横には「新黒部」の看板。富山地方鉄道という路線の駅らしいわ。
駅には宿から送迎バスが迎えに来てくれていてそそくさ宿へ移動。
15分くらい雪道を行くと電車とすれ違って何やら感動。
(それがさっきの富山地方鉄道なのね、と一人合点)

そんなわけで到着した宿はこちら。

宇奈月温泉は延対寺荘さん。
いい感じのお宿。老舗って風情。

立派な内湯(露天がついた方)にどっぷりのんびり浸かって極楽ごくらく。
風呂に浸かった瞬間の、あの「あぅー」とか「うぉー」とか「はー」とかって、
齢を増すとともに、ホントに多くなるから困ったもんですわ。
露天風呂もまことにお見事。遠く峰々を見はるかす素敵な景色。
ご機会あれば、一度この露天風呂に入ってみてくださいませ。

風呂あがり夕食を待つまでに部屋では発泡酒を2本も飲んじゃってほろ酔い。
(BSだったかCSだったかでたまたまゴルフも観られて至福のひととき)
部屋から見下ろす黒部渓谷。

そしてやっとの夕食は食堂で。

やっぱり生!!そりゃ生です。
グラスもカチコチに冷やされていて嬉しいったらないわ。

お食事はこんな感じ。

一番シンプルな食事プランでの予約だったみたい。だけど十分に美味。
従業員の方に「ぬる燗でいけるお酒でお勧めってどれ?」などと、さほど飲めない日本酒について相談。
「そりゃ、やっぱり富山ですからね。『立山』あたりがお奨めになりますけど」
「じゃあそれ」
どうせ味もよくわからない手動おじちゃんなれど、おお、これは美味いわ。
ちびりちびりと飲み干し、酔っ払い気味で部屋に帰ってしばしひっくり返っておりました。
テレビの天気予報では寒波がどおこお、そんなことを告げてたような。。。

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